布作り初体験 捺染教室に参加する。

さあ、布作りに足を取られた体験1回目の
捺染(なっせん)教室初体験@2010年夏。

ブログトップにドキュメント、って銘打ってるだけあって、
1回目と2回目くらいしかまだ体験してないんです。
つまりまだそんなに足をとられていないんです。残念!!


確かちょうど一年ちょっとほど前、夏になる頃に、
うぅぅぅぅ〜布づくりがしたーい!という気分が湧き上がったのです。

cheeleeには、その一瞬前に
読んでた本や見たホームページや、起こった出来事に
もろに影響を受ける、という素敵な性質がありましてね。
多分きっと、布作りがしたーい!
って思う直前には装苑で素敵な布を見たか、
スヴェンスク・テンはちょっと趣味じゃないから違うかもだけど、
イーリー岸本のサイトを見たか、
まあきっとそんな感じのどれかで、猛烈に柄入りの
布作りがしたくなったのです。

ネットで、どう検索したか覚えていませんが、
「プリント 布 体験」みたいなキーワードを打ち込んで
いっていたんでしょう。前回書いたように、
どこかで「捺染」(なっせん)というキーワードを知り、
捺染が結構イメージしているものに
近いんじゃないか…と思い、
捺染を教えている教室を見つけ、体験を申し込んだのです。

話は飛びますが、ほんとにまあ、
新しいジャンルのことを知ろうと思うと、
そこに使われている用語さえも、
手探りで当たっていかなくちゃいけなくて、それが素人ですね。
でもまあ「素人してる人=知ろうとしてる人」なんですね。
…おやじだね。

yahooの知恵袋かなんかで、高校生くらいからの質問で、
「布が好きでなにか布に関連したことを勉強したいんですが、
どういう方面に行けばいいんですか?」というような質問があって、
「それはね、テキスタイルデザインっていうジャンルなんだよ」
という回答があったけれども、
その質問の気持ち分かるわー!と叫びそうになった。
そもそもなんて呼べばいいのかも分からないんですよね。

さてさて、体験教室のお話。
自宅から一時間ほどの場所にあった教室に、
暑い八月の土曜日お邪魔すると、
そこは先生のアトリエ兼ショップ兼教室になっていました。

白い壁のマンションの一階から三階を使って、
ショップと捺染作業をするスペースとアトリエがありました。

体験教室は2回で、手ぬぐいを作ります。
捺染といっても、初心者のcheeleeにはその全貌が
つかみきれておりませんが、
このときの体験教室は、
色糊捺染の型染めでございました。

初心者の私が用語解説を書くと
間違ったこともありそうなので、おずおずと用語解説。

捺染〕なっせん
版や型を使って色糊をすりつけて染める、版画の手法で色を重ねて置くなど、
プリントと言われるものの全般を捺染だと考えてよい〔テキスタイルー表現と技法 p20〕

なるほどなるほど、捺染って言葉は分かりづらいけど、
プリント、って言い換えればそのままですね。
マリメッコ捺染、スヴェンスクテンも捺染。イーリー岸本も捺染

〔色糊〕いろのり
染料(せんりょう)を混ぜた糊(のり)。ちなみにこの時使った糊は
もち米と糠(ぬか)を使った糊。昔からの色糊捺染だとみんなもち米&なんでしょうか?
機械プリントだとちがうのかしら?



んでもって、
第一日目はデザインを考えます。
手ぬぐいは90cm×35cmなので、
30cm×30cmくらいの正方形の渋紙(しぶがみ)にパターンを書き、
それを手ぬぐいに置いて刷ると見事!
素敵な手ぬぐいの出来上がり、というわけです。
なのでうまくパターンになるように、繰り返しリピートしたとき
上手に柄になるようにデザインを考えるわけです。

こうね、3回繰り返すわけね。と考えている図。


ちょうどそのころは、通勤で自転車を使っていたのですが、
朝夕に見る電信柱や電線が妙に気になっていたのです。
きれいだなー、と。
なんかこれをパターンにできないかしら…と考えていました。
[:W360]


この型紙捺染(かたがみなっせん)、
渋紙(しぶがみ)という柿渋(かきしぶ)を塗った紙に柄を書いて、
それをカッターで切り抜いて型紙(かたがみ)にします。
なので、どこか一部でも離れてしまうとそこは柄になりません。
なのですべての部分がちゃんとくっついているように柄を作る必要があります。
[:W360]
電信柱の股の部分に赤線が入っているのがみえるでしょうか?
これだけつながってしまうと、色糊(いろのり)をのせて刷ると
べろーん、といってうまく刷れないよ、という先生の指示です。
こういう長い直線は、ぶつぎりの短い直線に直します。


大体どういう柄にするか検討をつけたら、
渋紙に下絵を写し、えっちらおっちらカッターで切ります。
細かい丸は、丸になったカッターがあるので、
それでぷちぷちぷちぷち穴を渋紙にあけて柄にします。
間違えて切りすぎないように、慎重に慎重に。


これが出来上がりの型紙。
[:W360]
長い直線はなく、すべて短い直線で表現されています。


本当は型紙捺染でも紗(しゃ)を張れば、長い直線も
自由自在なんだそうですが、
何せ一回目の初心者なので基本のきから、ということで、
短い直線での型紙作りになりました。
今回は型紙でしたが、上級者になると、
筒描き(つつがき)という布地そのものに絵を描いていく技法もあるそうです。


ということでここまできたら後は手ぬぐいに刷っていきます。
台に手ぬぐいを敷いて、型紙をのせてテープで止めます。
(多分…記憶が曖昧です。)
調合してもらった色糊で刷っていきます。
力加減がポイント…。

とここまでやったところで第一日目は終了。来週来ると糊も乾いていて、
地色をすることができます。

ということで翌週の二日目。
刷った型以外の部分の色=地の色をつけます。
しごきというみたい。

先に塗った柄の部分が先に染まり、
上から塗った地の色はその柄の部分には出ないので、
きれいに柄が浮き上がるようです。

ちなみにcheeleeの選んだ色は、
柄が紫、地の色が青。いろいろ考えて選んだつもりだったんだけど、
ちょっと渋すぎる配色だった…。

ん…ちょっとわかりづらい写真。


もっと能天気にかわいい〜!っていえるのがcheeleeの趣味だったのに…。
時すでに遅し。結構色決めって最後の最後に
くるくる悩んで、思い通りにいかなかったりするもんなんですね。
ちゃんと考えていかなくっちゃ。
でも反省が活かされて、先日アップした奥田塾の染教室では、
王道にかわいい!といえるのにしよう、となった訳です。
だからまあよし。


ということで
はじめての布作り体験楽しいものでした。
といっても記憶が忘却のかなた過ぎましたね…。
一年も前だとね…。
ではまた!